こんにちは!ふみです。
私は、2019年に仕事を辞めて
ニュージーランドのクライストチャーチ
と言う都市にワーキングホリデー(ワーホリ)に行き、1年4か月を過ごしたのち帰国しました。
色々なことがありましたが、人生で最も思い出深い期間の一つになりました。
行って良かったと心から思います。
今回は、その体験についてお話したいと思います。
ワーホリやニュージーランドに興味を持っている方の参考になれば幸いです!
ワーキングホリデー制度とは?
簡単にいうと、
「30歳以下の若い人限定で、
日本と協定を結んでいる国に休暇目的で1年くらい滞在してもOKなビザ
を発行するよ!お金が足りなかったら、現地で働いて稼いでもいいよ!」
という、国の制度のことです。
※年齢や滞在期間の上限は国によって異なるところもあります
ホリデーという名前についている通り、あくまで「休暇」が目的であり、
- 大学や専門学校で何かを学ぶ「留学」
- 仕事に就くことを目的にする「就職」
とは異なります。
とはいえ、滞在可能な1年間をどう過ごすかは個人の自由なので、
- 学校に行って何かを学んだり
- 仕事してお金を稼いだり
- 国中を旅行して回ったり
- 何もせずにただ現地の生活を楽しんだり
過ごし方は人それぞれ。ビザのルールを守っている限り、何をしてもOKです。
私がワーホリに行った理由
高校・大学と10日~3週間くらいの短期留学に3回行って海外文化を探索する楽しさを知った私は、社会人になってからも
「もっと長く海外に滞在してみたい!」という思いがどんどん強くなっていきました。
でも、海外の大学に通える程のお金はないし、海外就職できるほどの特別なスキルもない、、
そのため、ワーホリ制度を利用することにしました。
ニュージーランドを選んだ理由は
- 「街がこぢんまりしていて自然がきれいそう」
- 「人がのんびりしていて優しそう」
- 「英語圏だけど、カナダとかオーストラリアに比べてマイナーで珍しそう」
という、割と単純な理由(笑)
ちなみに、実際ニュージーに行ってからも、この印象はほとんど変わらなかったです。
そして、3年間働いて必要な資金が貯まったとき、ついに会社をやめてワーホリに行く決断をしました。
ワーホリに必要な手続き・準備
私は、渡航の約半年前くらいから留学エージェントに相談し始め、ワーホリに関する情報を集めたり、行く国や都市のアドバイスをもらったりし始めました。
そして、
- 現地の語学学校やホームステイの手配
- 現地サポート
- 空港送迎
などを含むワーホリプランに申し込みました。
ワーホリのビザは、留学エージェントに申し込み方法の手順やアドバイスをもらいながらニュージーランドの移民局のウェブサイトから自分で申し込みました。また、指定の病院で健康診断を受け結果を提出しました。
私の利用した留学エージェントはワーホリプランに申し込むと無料の英会話レッスンが受けられる特典があったので、渡航まで出来る限りレッスンを受けていました。
自分でも、文法や単語の本を買ったりしてなるべく英語力を高めるために勉強をしました。
ワーホリに行く前に貯めた費用
私は、ワーホリ用の資金として、日本で約200万円を貯めました。
必要な資金はどのように現地で過ごしたいかによってかなり変わってきますので、あくまで一つの事例として参考にしてください。
(私のニュージーランドでの過ごし方は次の章を参照ください)
例えば、
- 学校に長く通いたい
- 旅行をして回りたい
なら資金は多めに用意しておいた方がいいでしょう。
逆に、現地でガッツリ働いて稼ぎつつ節約しながら暮らしていく予定なら、少な目でもいいかもしれません。
私のニュージーランド滞在中の過ごし方
ホームステイする(1か月間)
最初の1カ月は、語学学校に通いながら、ホストファミリーの家にホームステイ。初めて聞くニュージーランド英語についていけず愕然としました。
語学学校に通う(3か月間)
当初、語学学校には1カ月だけ通う予定でしたが、思いがけずとても楽しかったので2回延長をして、計3か月通うことに。
クラスの先生がマオリ族(ニュージーランドの先住民)だったので、英語だけでなくニュージーランドやマオリの文化を教えてもらいました。
その先生のクラスは教科書も使わない自由なスタイルだったので他の国からきた留学生たちと色々なトピックについて話して仲良くなり、学校終わりにみんなで遊びに行ったりしてかなりエンジョイしました。
ハーブ農園でエクスチェンジジョブをする(約1か月半)
学校を卒業し、これからどうしよう、、と思っていたところ語学学校の元クラスメイトの友達に教えてもらったサイトでハーブ農園でのエクスチェンジジョブを見つけ、働き始めます。
(※エクスチェンジジョブ…住み込みで働き、お給料の代わりに住む場所と食事を提供してもらう仕事のこと)
農園やファームの多いニュージーランドならではですね!
住み込みなので、ほぼホームステイのような形で農園オーナーのニュージーランド人家庭で過ごしました。
- 毎日朝早くから大量のハーブの鉢(数百個)に水やりしたり
- ニワトリの卵を探して拾ったり
- ペットのモルモットに餌やりしたり
- 草むしりをしたり
自然の相手をする仕事はなかなか大変でしたが、ニュージーランドならではの大自然に囲まれた生活を体験できました。
巻き寿司のテイクアウトショップで働く(約8か月間)
学校とエクスチェンジジョブを終えた時点で、
資金がだんだんと、しかし着実に減ってきているのに焦りを覚え、お給料をもらえる仕事を探すことに。
狙ったのは日本食レストランや寿司屋、スーパー、日系企業など日本に関係のある仕事。
小ぢんまりとした街であるクライストチャーチにも、日本系のお店が意外にもたくさんあり、日本人なら採用されやすいだろうと考え、ジョブハンティング開始。
CV(履歴書)を作ってオンラインの求人から応募したり、プリントしたものを直接お店に行って配って回ったり(日本ではないスタイルですが、ニュージーランドでは割と一般的です)。
いくつかの面接を行ったあと、無事に巻き寿司のテイクアウトショップでの仕事をゲット。
「Rice Cooker」というポジションで、ひたすら巻き寿司用の酢飯をつくることに(笑)
ニュージーランドでの過ごし方の詳細については、別記事を書こうと思います。
コロナパンデミック発生!ニュージーランドの状況は?
早かったニュージーランドの対応
2019年の12月に中国で感染が拡大し、瞬く間に世界中に広まった新型コロナウイルス。
ニュージーランドで初めて感染者が確認されたのは2020年2月の終わりごろでした。
人口も少なく地理的に独立しているニュージーランドは、他の国に比べて流行が始まるのは比較的遅めでしたが、当時のジャシンダ・アーダーンNZ首相の対応は超素早かったです。
その頃、私は巻き寿司のテイクアウトショップで働いていましたがニュージーランドで初めて感染者が確認されてから約1カ月後には全国的なロックダウンが政府からアナウンスされ、
- 病院、スーパー、薬局、ガソリンスタンドなど生活に必要な職種を除き、人と関わる全てのビジネスが停止し
- 必要不可欠な用事(スーパーへの買い出しや通院、健康を維持するための運動など)のとき以外は自宅で過ごすように義務付けられました。
その頃住んでいたフラット(アパート)の大家さんの女性はかなり心配性だったので
- 私が少しウォーキングに行くにもめちゃめちゃ心配したり、
- スーパーから買ってきた食材のパッケージは全てアルコールで拭いて、野菜は石けんで洗ってからでないと家に入れられなかったり
と、いろいろ大変でした、、
ビザが切れる…けど出国できない!?
私のビザは2020年5月に有効期限が切れて日本に帰る予定だったのですが、ロックダウンが行われたことでニュージーランドから出国することができなくなり、5月に予約していたフライトもキャンセルになってしまいました。
そして政府から、まもなく期限が切れるビザへの特別延長措置が発表されました。(私の場合は6か月間延長)
その後、数カ月かけて警戒レベルが下がっていき、ロックダウンも解除された後、厳戒態勢の中ビジネスが再開され、私もお寿司屋さんでまた働き始めることになったのでした。
そんなこんなで、波乱のパンデミック期間をニュージーランドで過ごしたのはかなり特別な体験だったと思います。
帰国後
楽しかったニュージーランド生活もビザの有効期限を迎え泣く泣くニュージーランドを去ることに、、
そのころにはニュージーランド大好きになっていたので本当に帰国したくなかったのですが仕方がありませんでした😭😭
帰国してからは日本で「逆カルチャーショック」を経験し少し病んでしまうのですが、この話はまた別の機会に、、笑
よかったこと・こうしておけばよかったと思うこと・注意点
よかったこと
ぶっちゃけ、全てです!
大変なことも山ほどありましたが、それを含めて本当にいい経験になったと思いますし、日本以外の国で自分の力で1年間+生き抜いたことは自信にもつながり、一生の宝物になったと思います。
こうしておけばよかったと思うこと
お金を稼ぐ手段を事前に身に着けていく
お金はあればあるほど選択肢は広がりますし、心に余裕も生まれます。
当時、例えばネットで稼ぐ方法を事前に身に着けたりしていたら
- ロックダウン中にも稼いだり
- 学校に通い学生ビザに切り替えてもっと長く滞在できたり
していたのかなあと思います。
ワーホリ後の生活を考えておく
私は帰国後のプランを何も考えずにワーホリに行ったので帰国後は正直何をしたらいいかわからなかったですし、特にキャリア面では無職の状態(しかもコロナ禍)からまた仕事探しをしなければいけなかったので苦労しました。
日本の逆カルチャーショックもあってメンタル的にも正直けっこうきつかったので、滞在中に少しでも帰国後のイメージを持っておくといいかもしれません。
注意点
履歴書には書けないかも
残念ながら、ワーホリは留学や就職とは異なり「休暇」の位置づけですので、日本で再就職する場合にはキャリアの「空白」とみなされてしまう可能性があります。
ただ、そこはアピール次第かもしれません。
ワーホリで得られた知識や経験はたくさんあると思うので、それらをいかに仕事に活かせるかがカギだと思います。
安全にはくれぐれも気をつけて!
平和な日本と同じ感覚でいると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
海外では日本の常識は通じません。
全てが自分行動次第なので常に自分の身を守るための選択を心がけましょう。
資金不足に注意
ワーホリ滞在費用を、現地で稼ぐ分をあてにしていても
- 思ったように仕事がゲットできなかったり
- あまりたくさんシフトを入れてもらえなかったり
ということもありえます。
費用は可能な限り多めに事前に用意しておいた方がいいと思います!
ワーホリはどんな人におすすめ?
注意点を知った上で、
「それでも行ってみたい!」という人は、
ぜひ行ってみたらいいと思います。得られるものは必ずあると思います。
特に、初期費用を抑えながら海外で生活してみたい人にとってはおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
私の体験談を読んで、少しでもワーホリに関する疑問が解消できたら嬉しいです!
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