こんにちは!ふみです。
突然ですが、「海外に行けば、自然と英語が話せるようになる」と思っていませんか?
ところが、実際に現地に行ってみて気づいたのは、英語圏に住んでいるからといって、誰もが英語を話せるようになるわけではない、という現実でした。
ワーキングホリデーで滞在したニュージーランドでは、たくさんの日本人に出会いました。その中には私と同じようにワーキングホリデーで来ている人もいれば、もう何年も現地に住んでいるという移住者もいました。
しかし驚いたことに、「10年以上住んでいるのに英語はほとんど話せない」という人もいれば、「まだ半年しか経っていないのに、すでにペラペラ」という人もいたのです。
この違いは一体どこから来るのか?今回は、その理由について私なりに考察してみたいと思います。
海外にいるだけでは英語は伸びない
まず最初に断言できるのは、「海外にいるだけで英語ができるようになる」というのは、完全に幻想だということです。
確かに英語環境に身を置くことは有益ですし、うまく環境を使えば大きく英語力を伸ばすことができます。しかし、それだけで自動的に英語が話せるようになるわけではありません。
なぜなら、実際の生活の中で英語を「使うかどうか」「学ぼうとするかどうか」は、その人の姿勢や環境によって大きく左右されるからです。
英語力が伸びない人の特徴
英語圏に住んでいるにも関わらず、なかなか英語力が伸びない人には、共通した特徴があります。代表的なものをいくつかご紹介します。
渡航前に全く英語の勉強をしない
「どうせ現地に行けば話せるようになるから」と、出発前に何の準備もしない人がいます。でも実際には、現地に着いてからも「何を言われているか分からない」「言いたいことが出てこない」といった壁にぶつかり、結局会話を避けてしまうことに。
最低限の語彙やフレーズ、リスニング力を身につけておくことで、現地でのコミュニケーションのハードルがぐっと下がり、学びのチャンスが何倍にも広がります。
日本人コミュニティにどっぷり浸かってしまう
現地に日本人が多く住んでいる場所では、どうしても日本人同士で集まりがちです。安心感があるし、情報も手に入りやすいので、とても助かる存在です。
でも、気がつくと日常のほとんどを日本語で過ごしていて、英語を使う機会がないまま数年…なんてことも珍しくありません。英語を学びたいなら、あえて「英語を使わざるを得ない」環境に飛び込む勇気が必要です。
英語やその国の文化に興味がない
「なんとなく海外に行ってみたかった」「日本での生活に疲れていたから」など、動機が漠然としている人は、英語の習得に意欲的でないケースが多いです。
語学は「好きこそものの上手なれ」。英語が好き、映画が好き、現地の文化や人に興味がある、という気持ちがある人ほど、吸収も早くなります。
完璧主義で話すことを恐れてしまう
「文法が合っていないかも」「発音が変だったらどうしよう」と思ってしまい、一言も口に出せないまま時間が過ぎてしまう人がいます。
英語は「使って覚える」もの。間違いながらも実際に会話することで、初めて身についていきます。完璧を求めすぎると、かえって学習の機会を逃してしまいます。
習慣が日本のまま
現地に住んでいても、生活のリズムやメディアの選択がすべて日本語圏のままというケースもあります。
例:
- YouTubeもNetflixも日本語コンテンツばかり
- ニュースは日本のポータルサイトしか見ない
- SNSも日本語アカウントだけをフォロー
これでは、せっかくの英語環境も活かしきれません。日々の情報収集や娯楽の中に英語を取り入れるだけでも、かなりの差が出てきます。
自分の殻にこもってしまっている
英語力に自信がない、異文化が怖い、という気持ちから、外の世界とあまり関わらずに引きこもってしまう人もいます。
「外に出て話しかけるのが怖い」という気持ちはとても自然なこと。でも、勇気を出して一歩踏み出した人だけが、その分多くのことを学べるのです。
目的や目標があいまい
「なんとなく英語が話せたらいいな」と思っているだけでは、モチベーションが続きにくいです。例えば、
- 「現地の友達を3人作る」
- 「半年以内に仕事で英語を使えるようになる」
- 「日常会話を問題なくこなせるようになる」
など、明確なゴールを設定することで、学びの方向性が定まりやすくなります。
英語がぐんぐん伸びる人の特徴
一方で、短期間でも英語力をどんどん伸ばしている人たちには、次のような特徴があります。
自分から積極的に話しかける
英語が上達する人は、とにかく「話す」ことを恐れません。間違えてもいいから、とにかくトライする。買い物でもカフェでも、チャンスがあればどんどん英語で話そうとします。
この「場数を踏む」ことが、実は何よりの勉強になるのです。
現地の人と積極的に関わる
現地の友達を作ったり、ボランティアやサークルに参加したり。リアルな会話の中で使う英語こそが、本当に「生きた英語」。現地の人との交流は、語学だけでなく文化理解も深めてくれます。
自分の弱点を理解している
できないことをごまかさず、「自分はリスニングが弱いな」「語彙が少ないな」など、自分の課題を客観的に見つめ、それに対してピンポイントで対策をとる人は伸びが早いです。
例えば:
- リスニングが苦手 → 英語字幕付きでドラマを観る
- 発音が通じない → ネイティブの発音を真似して練習する(シャドーイングなど)
- スピーキングが弱い → 毎日1分間スピーチを自分でやってみる
自分の弱点に向き合う姿勢が、成長のスピードに直結します。
間違いを恐れずに人に聞ける
「この表現、合ってる?」「この言い方、ネイティブっぽい?」など、現地の人や語学パートナーに積極的に聞ける人は、リアルな表現をどんどん吸収していきます。
間違うことに抵抗がない人ほど、自然な英語を話せるようになります。
日常のすべてを“英語学習の場”にしている
英語が伸びる人は、英語の勉強を「机の上の勉強」だけに限定しません。
買い物、通勤、趣味など、すべての行動を英語学習の一部に変えてしまうのです。
例:
- カフェでメニューを読むときに単語を覚える
- スーパーでの表記を英語でチェック
- 聞こえてくる英語のフレーズをメモ
- 日記を英語でつける
こういった“生活そのものが英語漬け”の状態を自然に作っている人は、圧倒的に伸びやすいです。
自分なりの学習スタイルを確立している
たとえ海外にいても、インプットを怠らない人は強いです。
英語が伸びる人は、「自分に合う勉強法」を見つけ、それを継続的に実践しています。
例えば:
- 「音楽が好きだから、洋楽でリスニング力を鍛える」
- 「話すのが好きだから、オンライン英会話を毎日」
- 「書くことで覚えるタイプだから、単語は書いて覚える」
自分の性格やライフスタイルに合った方法を選んでいる人は、無理なく学び続けられ、結果的に上達も早くなります。
小さな成長にも気づいて、楽しめる
英語が伸びる人は、「昨日よりちょっと聞き取れるようになった」「前よりスムーズに注文できた」など、小さな変化にも気づいて、それをモチベーションに変えています。
成長に敏感であること=継続できる力。
そして、継続できる人が、最終的に最も伸びる人です。
まとめ:大事なのは「どこにいるか」ではなく「どう行動するか」
英語力の伸びは、住んでいる場所や期間の長さだけで決まるものではありません。それよりも大切なのは、「自分がどう行動するか」。
・渡航前の準備をしっかりする
・日本語に甘えず、英語を使う環境に身を置く
・自分から積極的に学び、関わる姿勢を持つ
この3つを意識するだけでも、英語の伸び方は大きく変わってきます。
せっかく海外に行くなら、ただ「住んでいるだけ」で終わらせるのではなく、「その環境を最大限に活かして、成長できる自分」になりたいですよね。
英語圏に住むというのは、確かに語学習得のチャンスにあふれた環境です。でも、それを活かすかどうかは「本人の意識と行動」にかかっています。
もし今、思ったより英語が伸びていないと感じているなら、今日ご紹介したようなポイントに思い当たるところがないか、ぜひ振り返ってみてください。
一つずつでも意識を変えていけば、英語力は着実に伸びていきます!
コメント