みなさんは、「海外かぶれ」という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉を耳にすると、多くの人が次のようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
- 海外留学から帰ってきた日本人が、英語交じりの日本語を話すようになる
- 「海外では~」が口癖になる
- 英単語のところだけやたら発音が良くなる
- メイクが濃くなり、露出の高い服装をするようになる
――なんとなく“鼻につく”感じ、と言えば伝わるでしょうか。笑
今回は、私自身がニュージーランドでワーキングホリデーをしたあとに実際どうだったのか、「海外かぶれ」と言われるような変化はあったのか?というリアルな話をしたいと思います。
結論:少し「海外かぶれ」しました(笑)
はい、正直に言うと、多少「海外かぶれ」っぽい変化はありました。
でもそれは“気取っている”とか“日本を見下している”というよりも、「環境が変わると自然とそうなる部分もある」と気づいたからです。
では、どんな変化があったのか、ひとつずつお話ししていきます。
1. 英語が混ざるようになった
まず、よくある「日本語に英語を交えるようになる」という現象、これは…自分にもありました。
ニュージーランドでの生活中、買い物、バス、職場などあらゆる場面で英語漬けの毎日。英語で考えて、英語で反応するのが自然になってきます。
その結果、帰国して日本語中心の生活に戻っても、英語の単語が先に浮かんでしまう場面が増えるんです。
たとえば、
- 「これって…なんて言うんだっけ、日本語で…?」と単語が出てこない
- 「あ、それは totally agree(すごく同意)だね!」みたいに、ふと口から出る
――ということが本当に起こりました。
脳が英語モードに慣れてしまうと、言語スイッチがスムーズに切り替わらないんですよね。
2. 英単語の発音がやたら良くなる
これも地味にあります。笑
とくに、日本人がカタカナ英語で言っている単語を、英語発音で言ってしまうことがありました。
わざとじゃなく、英語での発音に慣れていたので自然と出てしまうんです。
ただし、あまりやっていると周囲から浮いてしまうので、今はだいぶ控えるようになりました。
3. 「●●では~」が口癖に
これはもう、めちゃくちゃありました。
「ニュージーランドでは、〇〇だったよ~」とか、「こっちだと不便だけど、あっちはこうだった」など、比較する発言が増えます。
別に日本を否定したいわけではないんですが、異文化の中で暮らすと、日本の“当たり前”が相対化されてくるんです。
良いところも、気になるところも、客観的に見えるようになってきて、つい誰かとシェアしたくなってしまう。そうして「●●では~」が口癖になってしまうのだと思います。
4. メイクや服装が変わった
これも大きな変化でした。
ニュージーランドに到着したばかりの頃は、「誰も私を知らない」という開放感と、現地で手に入るコスメの新鮮さから、メイクを楽しむようになりました。
でも、しばらくすると価値観が大きく変わります。
ニュージーランドではノーメイクで出かける人がたくさんいます。肌の色も顔立ちもバラバラな人たちが、「自分らしさ」で勝負していて、“きちんとメイクをしなきゃ”というプレッシャーがないんです。
その結果、私もメイクをやめてみました。
すると、ものすごく楽だったんです。
日本では「きちんと感」や「清潔感」が求められる場面が多く、無意識に「ちゃんとしなきゃ」と思い込んでいたことに気づきました。
服装も同様で、ニュージーランドでは東京に比べてカジュアル。人目を気にせず、動きやすくて快適な服を選ぶのが当たり前です。
今ではすっかり「機能性重視・ノーメイク」のスタイルが定着しています。これもある意味、「海外かぶれ」かもしれませんね。
おわりに:海外かぶれは“悪いこと”じゃない
「海外かぶれ」というと、ちょっとネガティブな響きがありますよね。
でも実際には、それは新しい価値観に触れた証拠であり、柔軟に変化した自分の一部なのだと思います。
もちろん、日本に戻れば周囲に合わせて調整することも大事。でも、自分の中に増えた「選択肢」や「自由さ」は、確実に自分を生きやすくしてくれました。
「海外かぶれ=見栄や気取り」ではなく、環境によって自然に起こる変化もあるということを、少しでも伝えられたらうれしいです。
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