こんにちは、ふみです。
「英文を読んだり、単語を書いたりするのは得意だけど、英語を話すのは苦手……」
そんな悩みを持っている方、けっこう多いのではないでしょうか。
実際、日本の英語教育では「文法・読解」が中心で、「リスニング・スピーキング」は後回しにされがちです。
その結果、「知識としては英語がわかるけど、会話になるとまったく出てこない」という人がたくさんいます。
では、どうすれば話せるようになるのか?
答えはシンプルです。
👉 英語を“音”から覚えること。
今回は、「なぜ英語は音で覚えることが重要なのか?」というテーマで、具体的な理由や例を交えて解説していきます。
英単語はスペル通りには発音されない
英語学習者が最初にぶつかる壁のひとつが、「スペルと発音のギャップ」です。
日本語は基本的に文字と音がほぼ一致していますが、英語は違います。
たとえば「a」という文字が入っている単語でも、発音はバラバラです。
単語 | [a]の発音記号 | a の音 |
bag | æ | 「ア」と「エ」の間のような音 |
father | ɑː | 大きく口を縦に開いてやや伸ばす「ア」のような音 |
about | ə | 口をあまり開かず暗く発音する「ア」と「ウ」のような音 |
ローマ字読みしてしまうと、みんな日本語の「ア」のように読んでしまいますが、
英単語では、同じ文字でも、発音がまったく異なるのです。
つまり、スペルだけで単語を覚えてしまうと、実際にネイティブの英語を聞いたときに、自分の思う発音と本物の発音のギャップが大きすぎて、まったく聞き取れないということが起こります。
これは特に、リスニングやスピーキングの壁として大きく立ちはだかります。
英語は前後の音がつながって変化する(リンキング・音の脱落)
さらに厄介なのが、英語特有の「音の連結」です。
英語では、単語と単語の間の音がつながったり、消えたり、変化したりすることがあります。
これを「リエゾン(リンキング)」「リダクション(音の脱落)」などと呼びます。
たとえば:
- What are you doing?
→「ワット アー ユー ドゥーイング?」ではなく、
→「ワラユードゥーイン?」のように聞こえます。 - Get it
→「ゲット イット」ではなく、
→「ゲリッ」や「ゲディッ」のように発音されます。
こうした変化は、英語を耳で聞いて慣れていないと絶対に気づけません。
教科書で見ると簡単な文章も、ネイティブの会話になると「何言ってるのかわからない…」となる原因は、まさにここにあります。
音を知らないと、リスニングもスピーキングも上達しない
「見ればわかるのに、聞くとわからない」
「言いたいことがあっても、発音が不安で口に出せない」
こんな経験、ありませんか?
実はこれ、すべて「音から覚えていないこと」が原因です。
たとえば「comfortable(快適な)」という単語。
見た目は「コンフォータブル」っぽいけど、ネイティブの発音は「カムフトゥボー」や「カムフタブル」に近い音です。
音で覚えていなければ:
- 聞き取れない
- 正しく発音できない
- 話すときに不安になる
といった悪循環に陥ってしまいます。
英語の単語やフレーズは、耳で覚えて、口で再現して初めて「使える知識」になります。
音で覚えると、自信を持って話せるようになる
英語を話すとき、意外と大事なのが「自信」です。
発音やイントネーションに自信がないと、
- 「これで合ってるのかな?」
- 「変な発音って思われないかな?」
と、不安になってしまい、なかなか言葉が出てきません。
でも、音で覚えてしっかり真似していれば、発音に自信がつきます。
自信がつくと、言いたいことがスムーズに口から出てくるようになります。
これが、スピーキングの上達には欠かせないポイントなんです。
赤ちゃんは“音”から言葉を覚える
最後に、ちょっと視点を変えてみましょう。
私たちは、日本語をどうやって覚えたでしょうか?
文字を読む前に、親の声や周囲の会話を「聞いて」覚えましたよね。
つまり、言語の習得は本来、「音」が出発点なんです。
英語も同じ。
母国語の読み書きができない人はいても、聞いたり話したりできないという人はいません。
大人になってからでも、「音から覚える」という自然なプロセスを取り入れることで、スムーズに話せるようになります。
まとめ:英語は「音」から始めるのが、最短ルート!
いくら単語や文法を覚えても、「音で覚えていない英語」は実際の会話では使えません。
逆に、耳から学んで発音までしっかり身につければ、英語はグッと「使える言語」になります。
✅ 今日からできること:
- ネイティブの音声を毎日聞く
- フレーズを真似して発音する
- リズムやイントネーションを意識する
- 英語のアプリやYouTubeで日常的に耳を鍛える
ぜひ、読む・書くに偏らず、聞く・話す練習にも力を入れてみてください。
コメント