こんにちは!ふみです。
一口に英語といっても、様々な国で公用語として使われているので、その国ごとに異なる発音がされます。
今回は、私の好きな英語発音系YouTuber・だいじろーさんの動画とともに、各国の英語の特徴を比較してみました。
※実際には同じ国の中でも地域差があるので、あくまでその国の「一般的なイメージ」の英語について解説します。
アメリカ英語
日本でよく教えられている英語。ドラマや映画でもよく聞くので、馴染みがあると思います。
1. rの音をしっかり発音する
アメリカ英語の最大の特徴ともいえるのが、Rの音をはっきり発音することです。
例:
- car(車) → /kɑr/ → 「カーr」
- hard(難しい) → /hɑrd/ → 「ハーrド」
- bird(鳥) → /bɝd/ → 「バーrド」
このr音は「巻き舌」と言われることがありますが、実際は舌を軽く丸めて、口の奥で音を作るイメージです。
2. tの音がDのように聞こえる
母音に挟まれた t の音が「ラ行」や「d」に近くなるのもアメリカ英語の特徴です。これをフラッピング(flapping)といいます。
例:
- water → 「ウォーラ(ダ)ー」
- better → 「ベラ(ダ)ー」
- city → 「シリ(ディ)ー」
3. tの音を抜くこともある
例:
- internet → 「イナネット」
- twenty→ 「トゥエニー」
4. 母音が大きくてフラット
アメリカ英語は、母音の口の開きが大きくて、音がはっきりしている傾向があります。
例:
- cat(猫) → /kæt/ → 「キャット」(「ア」が強い)
- not(~ではない) → /nɑt/ → 「ナット」(広くて低い「ア」音)
聞いてみましょう👂
※動画の女性はイギリス人で、司会者はアメリカ人です
イギリス英語
エリザベス女王のような「上品で、高貴な」イメージの英語を想像する方も多いのではないでしょうか?
1. rの音を発音しない
イギリス英語(特にRP)では、単語の語尾のrを発音しないのが特徴です。
これはアメリカ英語との大きな違いの一つです。
例:
- car → /kɑː/ → 「カー(rを発音しない)」
- hard → /hɑːd/ → 「ハード」だけど、アメリカ英語よりrの音がない分、柔らかく聞こえます。
ただし、次に母音が来る場合(例:”car is”)は rがつながることがあります。
2. 母音が長くてクリア(長母音や二重母音が豊か)
RPでは、母音の音がはっきりしていて長めです。
特に、「a」や「o」の音にその傾向が強く、エレガントな印象を与えます。
例:
- bath → /bɑːθ/ → 「バーth」
(アメリカ英語では /bæθ/「バス」) - glass → /ɡlɑːs/ → 「グラース」
- dog → /dɒɡ/ → 「ドグ」(アメリカ英語だと「ダグ」に近い)
3. tをはっきり発音
アメリカ英語では「flapping」によって t が d のようになることが多いですが、RPではtの音を明確に発音します。
例:
- better → /ˈbetə/ → 「ベッタ」
- water → /ˈwɔːtə/ → 「ウォーター」
これは、RPの「知的」「上品」なイメージを作る要素の一つです。
4. 語彙や表現も異なることがある
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語の意味 |
---|---|---|
lift | elevator | エレベーター |
tap | faucet | 蛇口 |
aubergine | eggplant | なす |
聞いてみましょう👂
※イギリスの中でも独特といわれるリバプールの発音なので、一般的なイギリス発音とは異なります
オーストラリア英語
イギリス英語にルーツを持ちつつも、独自の発音やリズム、言い回しが発展した英語です。カジュアルでリラックスした印象が強いです。
1. 母音の変化が大きい
オーストラリア英語最大の特徴は、母音の発音が独特なことです。
例:
- day → /daɪ/ → 「ダイ」に聞こえる
- mate → 「マイト」に聞こえる
- face → 「ファイス」にに近く聞こえる
2. rを発音しない
イギリス英語と同様に、オーストラリア英語も基本的には語尾のrを発音しません。
例:
- car → /kɑː/ → 「カー」
- mother → /ˈmʌðə/ → 「マザー」ではなく「マザ(rなし)」
ただし、次の単語が母音で始まる場合は「r」が発音されることがあります。
3. 鼻にかかったような音・脱力感
オーストラリア英語は、鼻にかかったような、リラックスした口調が特徴的です。
- あまり口を大きく動かさずにしゃべることが多く、音がこもって聞こえることがあります。
4. スラングが多い
オーストラリア英語のもう一つの大きな特徴は、短縮されたスラングが非常に多いことです。
通常の英単語 | オージースラング | 意味 |
---|---|---|
breakfast | brekkie | 朝ごはん |
barbecue | barbie | バーベキュー |
afternoon | arvo | 午後 |
聞いてみましょう👂
※オーストラリア人の中でもコテコテのオーストラリア発音です!
🇳🇿 ニュージーランド英語の特徴(発音編・詳細)
イギリス英語にルーツを持ちながらも、地理的な独立性や文化の影響を受けて、異なる独自の発音に進化しました。特に母音の変化が顕著です。
1. iの音がuに聞こえる?(短母音の変化)
ニュージーランド英語最大の特徴は、短い「i」音(/ɪ/)が「u」に近くなること。
例:
- fish and chips → 「fush and chups」に聞こえる
- six → 「sux」
- milk → 「mulk」
2. eやaの音も変化する(母音全体がシフト)
オーストラリア英語と比べても、かなり母音が変化しています。
例:
- bed → 「bid」に近く聞こえる
- pen → 「pin」に近い
- man → 「men」に近く聞こえる人もいます
3. rを発音しない
ニュージーランド英語もイギリス・オーストラリア同様、語尾のrを発音しません。
例:
- car → /kɑː/ → 「カー」
- teacher → /ˈtiːtʃə/ → 「ティーチャ」
ただし、母音で始まる単語が続く場合にrがつながることがある点は共通です。
4. 抑揚は比較的フラットで、静かな印象
オーストラリア英語と比べると、ニュージーランド英語は抑揚が控えめで、少し落ち着いた印象を与えます。
聞いてみましょう👂
🌍 各国英語の特徴まとめ:どの英語が自分に合っている?
英語の種類 | こんな人におすすめ |
アメリカ英語 | ✅ はっきりした発音が好み ✅ 映画・ドラマ・YouTubeで英語を学びたい ✅ 世界で通用するスタンダードな英語を身につけたい |
イギリス英語 | ✅ 上品で知的な響きを求める ✅ 発音を美しく整えたい ✅ イギリスの文化に興味がある |
オーストラリア英語 | ✅ イギリス英語に近く、よりカジュアルな英語を学びたい ✅ 個性的なスラングを身につけたい ✅ 留学・ワーホリでオーストラリアに行く予定がある |
ニュージーランド英語 | ✅ 個性的な英語に興味がある ✅ イギリス英語に近く、上品な響きの英語を学びたい ✅ 聞き取りの難しい英語でリスニング力を鍛えたい |
いかがでしたでしょうか?
同じ英語でも、国によって発音やアクセントはこんなに違います。最初は戸惑うかもしれませんが、いろいろな英語に触れることでリスニング力もアップします。
私たち英語学習者は、自分好みのアクセントを身に着けることができるので、好みのアクセントで気分を上げていきましょう!
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