日本人が英語の発音に苦労する理由とその対策

英語学習

こんにちは!ふみです。

今回は、多くの日本人英語学習者にとって悩みの種である「英語の発音」についてお話しします。

発音が良くなれば、英語を話す姿もグッとかっこよくなりますよね。
でも、日本の学校教育では文法や読解に重点が置かれており、発音についてじっくり学ぶ機会はあまりありません。

私自身、あるとき「自分の英語とネイティブの発音が全然違う」と気づきました。
なぜこんなに違って聞こえるのか?どうすればもっと自然に発音できるのか?
徹底的にリサーチしていく中で、日本人が英語の発音に苦労しやすい理由と、その対策が見えてきました。

さっそく、3つの理由と対策を見ていきましょう。


理由①:英語は日本語より音の種類が多い

英語には、日本語にない発音がたくさんあります。
そのため、英語の音を聞き取ったり、正確に発音したりするのが難しく感じられるのです。

具体的には…

▶ 母音の数が多い

日本語の母音は「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つが基本ですが、英語には少なくとも12以上の母音があります。
たとえば:

  • /iː/(see の「イー」)
  • /ɪ/(sit の「イ」)

このように、似ているけれど異なる音が多く、日本人にとっては区別しにくいです。

▶ 子音のバリエーションも豊富

英語には、日本語にない子音がたくさんあります。

  • /θ/(thinkの th)や /ð/(thisの th) → 舌を歯に挟んで出す音(日本語に存在しない)
  • /r/ と /l/ の違い → 日本人が苦手とする代表例

▶ 有声音・無声音の区別

英語では、声を出すか出さないかで意味が変わることがあります。
例:

  • bat /b/(有声音)
  • pat /p/(無声音)

理由②:英語は前後の音がつながって変化する(リエゾン・リンキング・音の脱落)

英語では、単語を続けて話すと音が変化することがよくあります。
これは「連結(リンキング)」「同化」「脱落」などと呼ばれます。

▶ リンキング(Linking)

単語の末尾が子音、次の単語が母音で始まると、音がつながります。

  • “Turn it on.” → 「ターン イット オン」ではなく「ターニット オン」

▶ リエゾン(連音)

音の境目が曖昧になって、新しい音のように聞こえることも。

  • “Would you like…” → 「ウッジュー ライク」

▶ 音の脱落(Elision)

子音が続いて発音しづらい音が省略されることがあります。

  • “next day” → 「ネクス デイ」

このような変化に慣れていないと、単語が繋がってひとつの言葉のように聞こえ、リスニングが難しくなります。


理由③:英語の発音は「リズム・強弱・イントネーション」が重要

英語は「ストレス(強勢)タイミング言語」と呼ばれ、リズム・強弱・抑揚(イントネーション)が意味や印象に強く影響します。

▶ 内容語と機能語の強弱

重要な単語(動詞・名詞・形容詞など)ははっきり強く
それ以外(冠詞・前置詞・代名詞など)は軽く素早く発音されます。

例:I went to the store.
→ 「went」と「store」にストレスが置かれ、リズムがつくられます。

▶ 英語のリズムは「強弱のリズム」

ストレスのある語は長くゆっくり、その他の語は短く軽く

一方、日本語は:

  • 例:「お・み・せ・に・い・き・ま・し・た」
    → すべての音節が同じ長さ。リズムの違いが明確です。

▶ 抑揚(イントネーション)の違い

英語では、文の意味や話し手の感情によってピッチの上がり下がりが大きくなります。
対して日本語は、単語ごとの高低アクセントで意味を区別することが多く、文全体での抑揚は控えめです。


まとめ:なぜ日本人にとって発音が難しいのか?

理由内容日本語との違い
① 音の種類母音・子音の種類が多く、区別が難しい音の種類が少なくシンプル
② 音のつながり単語同士がつながって音が変化する単語単体で発音する傾向が強い
③ リズムと抑揚強弱・抑揚・リズムが意味に深く関係するリズムが平坦で、抑揚は比較的少ない

なぜ発音は重要なの?

▶ 誤解を防ぎ、正確に伝わる

  • rice(お米)と lice(シラミ)
  • think(考える)と sink(沈む)

発音の違いでまったく別の意味になってしまう例は多くあります。

▶ 聞き取り力の向上につながる

「発音できない音は聞き取れない」とよく言われます。
日本語にない音は、脳が雑音として処理してしまうことも。
正しく発音できるようになると、リスニング力も自然と向上します。


発音上達のヒント

  • フォニックスやIPA(国際音声記号)を使って、英語の「音」を学び直す
  • 英語のリズム・音節に注目し、ネイティブの発音をまねて練習する
  • 自分の声を録音して、ネイティブと比較してみる
  • カタカナに頼らず、耳と口で覚えることを意識する

発音が変われば、英語がもっと楽しく、もっと通じやすくなります!

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
ふみ

横浜在住の30代前半会社員。

3回の短期留学(カナダ、ハワイ、ミクロネシア)とワーホリ(ニュージーランド)を経て、2023年にTOEIC920点取得。

趣味は英語学習、海外文化を探索すること、読書、ものをつくること、YouTube、Netflix、猫。

このブログでは、英語学習の過程や、海外文化、海外での体験などをシェアしています!

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